高校格付けの弾力性と大学ブランドの非弾力性

昨日、新宿のBook1stに立ち寄ったら、ビジネス書のあたりにドサッとこの三冊があり、思わず買ってしまいました。

高校ランキング・格付け

週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、そしてプレジデント。

これらビジネス雑誌のターゲットはお父さん世代。
しかし、大学の格付けではなく高校の格付けなんですね。

このあたりの背景には、日本において、大学のブランド力に変動があまりなく(弾力性がない)、その反面、高校のブランド大学への進学力は変動が大きい(弾力性が高い)という事実があり、その流動的な情報に興味を持つ人が多いということだと思います。

実際、その昔、私立男子校御三家といえば開成、麻布、武蔵でしたが、最近では武蔵を御三家に含めづら結果となっているようです。

また、今でも進学校として有名な桐蔭学園ですが、80年代後半や90年代前半は100名前後の東大進学者を出していました。しかし、今ではそこまでの進学者数はありません。

そして、開成。いつもはその学生数に対して東大進学の合格者数が50%いっておらず、筑駒や灘より実質的には劣るといわれることもありましたが、今年の東大203人合格は5割超でもあり、その評価を覆す結果といえるでしょう。

このような変動の多い大学進学事情は、こういった最近の上位校の強力化と公立中高一貫といった新興勢力の登場等により大きな変動を生んでおり、今まで進学校としてそこそこ東大に進学させてた高校に燦々たる結果をもたらしているようです。

たとえば、開智学園高等部のトップページには下記のような記載があります。

「惨敗の総括とお詫び」

毎年東大への合格者を出していた開智学園が今年は残念ながら1名も入らなかったとのことでした。

そもそも東大進学にこだわるのはどうなの?という命題はありつつも、やはり関東に位置する進学校のバロメータとして東大進学は欠かせないものとなっているのも事実です。

そのバロメーターで「今年は惨敗」と感じた高校も多いようですが、それらの学校はまた新たな対策を打ち、東大進学力の獲得に余念がない日々を送ることでしょう。そして、それらの動きが、また新たな変動要素となるわけです。

さて、私立・国立小学校に入っても、内部進学で大学にいくのは少数派で、むしろ大学受験へつながる経路をとる場合がほとんどではないかと思います。
(そこら辺のデータも近日、本サイト エコール・プリメールにて公開予定です)

しかし、難しいのは、現在格付けの高い高校が必ずしも12年後の大学受験時にその格付けを維持しているかどうかは不確実というところでしょう。

反面、長期に渡って開成、筑駒の進学安定度は高いため、中学受験指向のある小学校がどれくらい開成や筑駒、桜蔭に受かっているかが評価の対象となったりします。

この東京大学進学からの数珠つなぎ的な学校評価の是非はまた別の機会に書きたいと思いますが、著名ビジネス雑誌が特集を組むということはお父さん世代に人気のあるタイトルなんでしょうね。

(自分も思わず買ってるし・・)